意識他界系’s diary

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ネタバレ満載キングダムハーツ3の感想

遅ればせながらキングダムハーツ3をクリアしたので語りたい。

私のKH歴

 高校時代KH、大学時代KH2を遊び、もともとディズニー映画が好きだった私は、その世界にどっぷりとハマりました。

シリーズに触れた順番はKH→COM→KH2→BBS。その後順番はうろ覚えですが、体がKH要素を渇望した私は、358/2、3Dも遊び、KH3発売日決定後は1.5、2.5もDLし、映像作品である2.8キーバックカバー含め、バッチシ予習を済ませておきました。

 

ちなみにソシャゲには手を出していませんが、EDを迎えやっておくべきだったと若干後悔しています。

 

KHシリーズの大まかな時間軸はこんな感じです。

2.8→ソシャゲ→BBS→KH1→COM→(358/2)→KH2→3D→KH3

最新のKH3を遊ぶのであれば、できれば全て網羅しておいた方が良いと思います。

どれも外伝の名を騙るナンバリングです。

KH3の序章という触れ込みで発売された3Dから7年かかっているのは悔い改めるべき。

 

要するに大ファンなのです。

シリーズごとのアルティマニアも読み倒しています。

そんなシリーズファンの前に待望のKH3が発売されたのです。

本来であれば発売日に有給をとって楽しみたかったのですが、1月末にロンチが2本重なる&飲み会という不幸から、スタートダッシュはちょっと遅れてしまいました。

 

現在はスタンダードですがストーリークリア、シークレットムービー解放済み。

あとはアルテマウェポンを作って、隠しボスしばいて終わりかなーという具合です。

 

※ここからネタバレありで吐き出していきます。

 

 

ストーリー

「いい加減に世界を救わせろ!」がファンの間でスローガンとなりつつある本シリーズですが、BBS組、358/2組の再会、など過去作をやっていれば感動すること間違いなしの怒涛の胸熱展開が用意されていました。

さすがは(いつの間にか名付けられた)「ダークシーカー編」の完結とのことで、まさに大集合の集大成の大団円!

とはいかず、、、やはり悪い意味でのノムティス感は拭いきれず。。。

 

※ノムティスとは

KHシリーズのディレクター野村哲也氏の生み出す世界の愛称。中二病感満載のゾクゾクくる世界設定を作ることにおいては、BLEACH作者の久保帯人氏と同等だと思っています。時に拗らせすぎ「ファルスのルシがコクーンでパージ」という名言を生むことも。ストーリーは基本的に終結と引き換えに犠牲を求めがち。

類義語:ノムリッシュ

 

ディズニーワールドのストーリー・キャラクター・グラフィックのクオリティーは満点以上出来かと思います。

原作を観たことがあれば、より一層楽しめること間違いなしなのですが、ある意味原作を知っている前提でプロットが組まれている感があるので「ここ端折るかー」「ここは原作通りなんだー」など、KHシリーズに落とし込むための制作側の試行錯誤が、若干の違和感を生む可能性もあります。

例)ラプンツェルが突然「フリン」のことを突然「ユージーン」と呼び出す。など。

 

また、流石に3作目ともなると、ソラも成長しきっているので、「ディズニーキャラと心を通わせてソラが成長していく」という今までの様式美があまり感じられなかったが少々残念だったかと。基本的にハートレスisデストロイな行動原理なので、味気ないっちゃ味気ないです。

 

ストーリー後半に待つ絶望と苦痛

そして、ひとしきりディズニーワールドを堪能した後に訪れる「キーブレード墓場」のストーリーから感じる雲行きの怪しさ。

ここでのストーリーは必要だったのか?と思ってしまうほど、今までの勢いを失います。

「最終決戦いくぞー!」→「みんなやられた、、、もう無理ぽ」というソラの心理描写が不自然極まりなく、釈然としない。無理やり負かされた感がありすぎました。負けイベントにしたかったにしても「もっと他に描き方はあったでしょ!」と感じざるを得なかったです。

 

しかし、次の展開を見て納得。

 

「#水」の世界で急遽追加される「ソラ消滅フラグ

 

あ、、、これがやりたかったんだ。。。

もう何がなんだか、、、

正直ここで一旦投げて時間を置こうかとも考えました。

KHファンとして、少なくとも私は「なんやかんやありながらも、ソラが明るく元気に世界を救った先にある平和な世界を求めていたので、降って湧いた消滅フラグに、私がハートレスになりそうでした。心の弱い私はノーバディすら残らないでしょう。。。

 

しかし「この週末でエンディングは見届けたい、、、」というリーマン根性で、コントローラーという名のキーブレードを握りしめ、話を見守りました。

 

キーブレード墓場で脱落or低評価するひと結構多そう。。。

 

その後なんやかんやで、ソラ復活。

次回作へのフラグか?と思わせる言葉を最後に、思わせぶりな消え方をしてゆく真13機関の面々。

再会するBBS組、358組(今までの各々の不幸が嘘のように、意外とあっさり解決していくことに違和感を覚えつつここはシリーズファンなら胸熱な展開。解決の過程などどうでも良いのです。また再び出会えた結果が重要なのです。

あー、最終局面に向かっているんだーと、年甲斐もなく目頭を熱くし、非常に感慨深い瞬間でした。

 

そして最後に待ち受ける、

マスターゼアノート、青年ゼアノート、アンセム、ゼムナス

 

これ、すべて同一人物で、しかも大体過去作で1回はしばき倒してます。。。

 

BBS組VSマスターゼアノート

358組VSアンセム

王様、リクVSゼムナス

ソラたちVS青年ゼアノート

こんな組み合わせで、せっかくみんな復活したんだし、それぞれ因縁の相手との戦闘がイベント戦でもいいのであれば、もっと盛り上がったと思うのは安直でしょうか?復活したはいいものテラ、ヴェン、ロクサスの活躍をもっとみたかったですし、アクセルに至っては終始空気です。

 

でも結局全部ソラが倒します。

マスターゼアノート以外一気に倒します。

 

基本的に真13機関戦は団体戦なのですが、片方倒すたびにムービーが入るのはちょっと、、、

その間他のボスが律儀に待ってますからね。もっと見せ方ってなかったんですかね。

 

なんやかんやで黒幕マスターゼアノートを倒し、最後は濃厚なオッサンズラブを見せつけられて終わり。

「こんなに大きなことしていいて、これで諦めるの!?」と内心思いましたが、長い因縁に終止符を打つことができました。

 

その後、更になんやかんやで、ソラ消滅を示唆するEDムービー、、

結局シリーズ通じてキーブレード使いになっても、足を引っ張る存在(言い方悪い)でしかなかったカイリにはちょっと引きました。。。物語に深みを持たせるための演出だったかもしれないですが、非常にチープなものになってしまった感が拭えないです。御都合主義と言われようとも、あの場でソラ含めみんな揃ってフリスビーをしていれば、シリーズファンは誰も苦言は呈さなかったと思います。少なくとも私は、その景色を望んでいましたから。。。

 

こんなことになるなら、チート魔法使いのマーリン様が全て解決してくれてよかったよ。。。

ドラゴンボールGTの最終回と同じ虚無感を抱えながら、私のKH3は幕を閉じました。

 

(いつの間にか名付けられた)ダークシーカー編はこれで終わりですが、KHシリーズ自体はこれからも続くでしょう。

今回はあくまでマスターゼアノートの暗躍が終わりを告げただけなのです。

ほんと、どういった形でもいいので完結させてほしいです。

 

EDについての浅い考察

・ソラが消えたことをみんな認識している説

 →お前らなに楽しそうにフリスビーして遊んどんねん!

・みんなからソラの記憶も消えている説

 →COMと同じやん、、、でもカイリは泣いてたし

・サイクス、アクセルの私服

 →うーん、とってもノムリッシュ

 

 ■エピローグ

ロストマスター揃い踏み!とはいかず、アヴァが不在だ、ってはなし。

ルシュはこれにて使命終了だ、ってはなし。

アヴァはルシュの本当の目的を知っている、ってはなし。

アヴァはアヴァで使命を全うした、ってはなし。

 

アセッド「回りくどい!」

 

よくぞ言ってくれた!アセッドよ!

 

■シークレットムービー

もしかして、EDの後に流れたムービーが最初はシークレット扱いだったのでは、、、

31日に解放されたシークレットムービー(渋谷新宿エンド?)DLCの告知PVなのでは?と勘ぐってしまいます。

「幸運」のマーク集めがトリガーになっている割に、全然ハッピーそうな内容ではないのもおつなものです。

 

今作はFF要素が一切なかったのですが、DLCで同じスクエニ作品の「すばらしきこのせかいが3Dの時のように参戦するかも、、、という淡い期待が持てます。

 

あと、意味ありげに登場した「ヨゾラ」

トイボックスワールドのお遊びムービーかと思いきや、ここで絡んでくるとは、、、

ゲーム内ゲームの住人が絡んでくる展開も今後はあるのかもしれません。

 

その他雑多な感想たち

 

ロード画面

あのSNS形式のロード画面は若干滑っているような、、、

あとロード長い!

 

トッティ

やっとソラを操作できる、、、正式なナンバリングタイトル!13年待った!と興奮しながらストーリを進める中、明らかに過去作を遊んでいた時には感じなかった違和感。

おまえ、、、とど松やったんか、、、

 2002年のKHではまだまだ少年だった入野自由さん。

アルティマニアのインタビューに写真付きで紹介されており「こんな子供が演じているのか」と驚いた記憶があります。

そんな彼も今や超売れっ子声優。特に声優オタでもない私でも、声を聞けば今まで観てきたアニメの役がチラつくくらいの名声優になったのです。

 

そんな入野自由さんが演じる、今作のソラの声を聞いて真っ先に思いついたのが「とど松」でした。

ソラのいい意味で適当な感じ、締めるところは締めるしっかり者感、そしてドナルド・グーフィーへのツッコミ。

どれをとってもトッティーがチラついてしまう笑。末っ子おそるべし!

 

その他声優陣

・一切喋らないフィルに違和感。声優さんが亡くなっているとはいえ、何も発しないのは悪手では?登場させなくてもストーリー上一切問題ない感じだったので、無理に登場させなくても、、、

大塚明夫さんと若本規夫さんを同時に相手できるのは、ゲーム多しといえどこの作品だけではないでしょうか?豪華すぎて笑えてきます。

大塚周夫さん亡き後、息子の大塚明夫さんがマスターゼアノートの声を引き継いで演じているのも非常に感慨深い。全く違和感がなく、やっぱり親子なんだなーと、ゲーム内で散々連呼されてきた『繋がり』を一番感じた部分が皮肉にもラスボスの声という結果にエンドクレジットでは両名が記載されていたので、もしかしたら一部は大塚周夫氏の音声が使用されていたのかもしれません。だとしても違和感は全然なかったです。

・ミッキー、ジミニーの声には違和感。(声優さん変わった??)

 

 ■王様ェ、、、

もっと活躍してくれよぉ。

基本的に弱気な姿勢に苛立ちを感じました。KHエンディングで出てきたときの威勢はどうした!全コンテンツの王様然とした態度でいて欲しかったです。王様に勝てるキャラクターは基本この世に存在しないのだから。。。

 

■その他守護者

働け、、、

もっと前半でBBS組、358組のどちらかが集結できていたら、活躍できたんじゃないかと思います。カイリとアクセルが完全にお荷物で悲しい結果に。。。付け焼き刃のキーブレードなど素手で十分ってはなし。

 

ミニゲーム

個人的にあまり面白くないと感じています、、、

どこかでやったことあるようなゲームをさらに薄めたような印象が、、、

アルテマウェポンのためにこれからハイスコア目指しますが、、、

100エーカーの森には、ちょっとがっかりでした。

ただミニゲームに関しては、この年月による私の加齢も原因ではないかと思っています。。。

 

■グミシップ

前作の方が遊びやすかったかなと思います。

もともと評判の悪いグミシップシステムですが、私はKH、KH2ともにグミシップでの移動は好きでしたし、エディットやハイスコアなども骨の髄まで楽しんでいた異端児です

今回はそのモチベーションがなかなか上がってきませんでした。なぜでしょう。ややこしくなりすぎたんですかね。または加齢のせい。。。

 

■アクション

大満足ですが、アトラクションフローはいらなかったような、、、

あの演出はあざとすぎますし、オリンポスのボスを汽車で顔面を貫き、トドメをさした時のコレジャナイ感はすごかったです。綺麗なんですけどね。数回見ればもう十分という感想です。

 

序盤「L2でフィニッシュを切り替える」という操作に気付くまでは

「フィニッシュ技が溜まってるのに、まずは船から使わなきゃ!」というストレスもありましたが、気づいてからは非常に快適、使わなければ良いだけですから。

この操作に気づかずに「クソ仕様!」と評価している人が多くて意外と驚いています。

 

爽快感、キーブレードのフォーム切り替えなどは、どれを取っても秀逸、過去作最高かなと思っています。

色々と覚えなくてはいけない操作がたくさんありましたが、極論全部使い切ろうとしなくてもOKです。

自分の戦いやすい方法でゴリゴリ進められます。

 

 

■キーブレード

キーブレードの種類もっと欲しかった、、、

しかし「もし今のKHにアグラバーワールドがあったら、キーブレードはどういう演出だろうな〜」と今後の妄想が膨らむので次回作への楽しみに取っておきます。

あと、全体的に装飾過多かなという印象がありました。KH、KH2の頃の、シンプルにディズニーの世界を表現したキーブレードのデザインが好きでした。

デザイアーランプ、パンプキンヘッド、フォローザウィンドのデザインはほんとよかった。(懐古厨の老害

 

本数は少ないといえども、性能はどれも粒揃い。新しいキーブレードが手に入るたび「つえー!カッケー!」と騒いでました。

今作はキーブレード強化もあるので、1本を長く使うという感じなのでしょうか。ちなみに私は貧乏性なのでクリアするまで1回も強化していませんでした。

リクの新しいキーブレードは、、、うん。ってかキーブレードって折れても替えがきくのか。。。

斬魄刀より使い勝手良さそうやんけ。。。

 

なんだかんだで、時間を忘れて楽しみました。

万人にお勧めできる作品ではなくなってしまいましたが、これからKH1から丁寧に遊ぶには十分な作品だと自信を持ってオススメはできます。

 

まずはKH3の世界をまだまだ堪能し、飽きた頃にKH1からまた始めようと思います。

 

 

 

最後に、今後のキーとなりそうな要素を羅列

 

■放置された伏線(私の理解が及んでいない可能性もあり)

・トイボックスでの若ゼアノートの実験、サンフランシスソウキョウでの闇リクの実験。

・ヴィクセンがデミックスに明かした13機関の裏切り(償い)メンバー。

・数字下の13機関内の古のキーブレード使い。

・サイクスとアクセルが探す「あの子」

・ルクソードが最後ソラに渡した、ジョーカーのカードの真意。

マレフィセントとピートが探していた黒い箱とは。

・終わりの世界で登場した、名前も姿も失った謎の女性。

・結局ナミネにお礼を言えていない。

・アヴァのみが知っている、ルシュの本当の目的と、あの場にアヴァがいない理由。

 

■マスターオブマスター

・2.8で登場した、ラノベ原作深夜アニメにいそうな飄々とした予知者で重要人物(cv杉田智一)

・13機関とおそろの黒コート

・言動は非常にコミカル

・エピローグで登場したロストマスターの師匠

・キーブレード戦争以前の時代に、5人の弟子たちにそれぞれ予知書と使命を与え姿を消す。

・それぞれに与えた使命が、弟子5人の仲違いの原因となる。

・ルシュという6人目の弟子をとる。13機関とおそろの黒コート。

・自身の片目を用いて作ったキーブレード「ノーネーム」をルシェに渡す。

・そのキーブレードはルシュの手によって代々受け継がれ、予知書を完成させる。

黒い箱とキーブレードを持ってどこかに身を隠すようルシュに使命を与える。

・箱の中身はマスマスとルシュのみ知っていて「サプラーイズ」らしい。

 

■ルシュ

・最初に言っておく、胸の顔は飾りだ

・おはようサンフランシスコ

・江渡貝くぅん