意識他界系’s diary

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【MtG】冤罪の工作員

最近のMtG大丈夫ですかね…?
にわかカジュアルプレイヤーですが、私が紙で遊んでいた時代に比べスタンダード禁止ラッシュです。

 

6/1にスタンダードでの禁止改定がありました。
禁止改定のアナウンスを聞いた時は『あーいよいよ例のハゲともおさらばか〜』『《軍団のまとめ役、ウィノータ》も禁止でしょーねー』『相棒にもテコ入れか〜、まぁ初手手札6枚スタートくらいでしょ』なんて思いを巡らせていました。

 

さて、実際は何が禁止にされたのでしょう?
裸足で逃げ出したくなる環境(甘え)だったので、どうなるのか興味あります。

(結構モヤっとした感情を維持したまま書き殴ります。)

 

mtg-jp.com

スタンダード禁止


創案の火

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このハゲじゃない。でも妥当。

『エルドレインの王権』で《王冠泥棒、オーコ》に隠れて暴れていたエンチャントが禁止になりました。妥当of妥当。なぜか《エンバレンスの宝剣》でボッコボコにされたゲームを今でも鮮明に覚えています。あれは恐怖でしかなかった…。マナの踏み倒しダメ絶対。きっつい縛りはありますが、恩恵の方がでかいです。赤を使っているデッキには大体入っていましたし、踏み倒せるコストに色の制限がない&赤シングルシンボル4マナなのでデッキ幅がかなり無限大、マッチしない日はなかったですね。創案の火》を使われた場合、もはや4ターン目以降は別次元。さっきまで石斧石槍でウホウホ戦ってたと思ったら、次のターンでいきなり核ミサイル打たれる感じです。MtG界の石神千空。それが「創案の火」でした。唆るぜこれは…。

 

ってか最近出たばかりのチャレンジャーデッキ「火炎の連携」に4枚入ってませんでしたっけ…。私はアリーナ専門なのでノーダメージですが。購入された方心中お察しします。(これは流石に保証あってもいいと思う。公式が販売しているチャレンジャーパックで公式大会にチャレンジできないとか悪い冗談です。)

 

”加えて、我々が将来の環境を作成してテストしてみたところ、《創案の火》はデザインとバランスにとって重大な制限になるカードであることが判明しました。”

 

このテキストを読んで「今更それ言う?」と思ったのは私だけではないはず。「もうテストプレイ環境に欠陥があるのでは?」要らぬ疑念をいただいてしまいます。前後カードのシナジーってTCGにおいて一番重要視するところじゃないでしょうか。《創案の火》以前、以後でゲームバランスだいぶ変わっていますからね。今後発表されるであろう強いカードをいくらでも悪用できてしまうデザインの為、カードデザインを考える上で非常に厄介だったというわけです。要するに御為倒し。ゲーム内だけではなくWotCの業務に支障をきたしています。「こんなカード考えたんだけど?」「それ創案でやばくね…?」って感じだったんでしょうかね。

 

裏切りの工作員

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このハゲでもない。完全に冤罪。誤認逮捕。


これは…まぁ強かったですよ。でもコストには見合った強さだと思います。7マナ2/3で召喚時相手パーマネントを奪取。一度奪われたらエンチャントなどと違って奪い返す方法もなし。3体奪取したら終了ステップに3ドロー。確かに強い。使われたら嫌ーな気持ちになります。でも7マナに見合った能力だった。これだけは言えます。

マナ加速、リアニメイトで召喚してくる姿は純粋にTCGしてたと思います。ただ「裏切り」っていうくらいならクリーチャーかプレインズウォーカー限定の能力にしておけば、、、。序盤でコスト踏み倒して召喚されて少ない土地を奪われた私の気持ちわかる?

(ルーンテラでも似たような奪取スペル「盗品」や「ブラックマーケットの商人」に頭を抱えているユーザーも多いはずです。基本的に「たとえルール上決まった動きとはいえ、自分のカードが奪われると不快」ってのは根底にあります。工作員に限らず奪われる系は基本嫌いです。)

 

公式も言及していますが、1番の問題は「コストの踏み倒しで楽々召喚されがちで不快よな」って点です。踏み倒しているのは《軍団のまとめ役、ウィノータ》と《銅纏いののけ者、ルーカ》です。この2枚が元凶です。あとは《創案の火》ね。マナコスト踏み倒し環境は最高だぜ!

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諸悪の根源

正直コントロール相手に7マナ使わせたら万々で、パーマネント1体くらいくれてやりますよ。次のターンで枯渇したマナ相手にカウンターパンチ喰らわせてやります。
軍団のまとめ役、ウィノータ》と《銅纏いののけ者、ルーカ》の坊主めくりでマナコスト踏み倒されての召喚。早い段階で召喚されるとゲームが立て直せません(極論成立しません)あと《荒野の再生》でターンが移ってもカウンター体制万全の状態も厄介。

 

「色々コストを踏み倒されて召喚されるケースがある、だから裏切りの工作員を禁止にした」って言わんとすることもわかりますが、ここで《裏切りの工作員》を禁止にするってことは、先ほどの《創案の火》のように「今後のクリーチャーデザイン」に影響しないでしょうか?今後強力なETB能力を持ったロマンクリーチャーは出ないってことですかね?「踏み倒す手法」と「踏み倒されて召喚されるクリーチャー」を天秤にかけたら、圧倒的に前者を制限するべきかと思ってしまいます。創案の火》はちゃんとそれで禁止にされていますしね。軍団のまとめ役、ウィノータ》と《銅纏いののけ者、ルーカ》は相対的には弱くはなりましたが、スタン落ちしてからヒストリックでの禁止にする考えですかね。ヒストリックのカードプールにもシナジーのあるやべー人間クリーチャーがいますし。ちょっとモヤモヤします。

 

なんかね〜《時を解す者、テフェリー》と《荒野の再生》がいまだにお咎めなし《軍団のまとめ役、ウィノータ》と《銅纏いののけ者、ルーカ》も禁止回避って時点で、元凶となるカードを放置して末端のカードを禁止にしすぎのような印象を受けます。最近の禁止カード連発ってそれが原因じゃないでしょうか。直近の禁止改定は《王冠泥棒、オーコ》以外は《時を解す者、テフェリー》と《荒野の再生》を守るための禁止にしか感じないんですよね。

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本命のハゲ。なぜか毎回お咎めなし

まぁ次に発売される「基本セット2021」のメインがテフェリーらしいですからね。このままスタン環境を完走させたいのでしょうね。2020のチャンドラのようにコモン・レア・神話レアの3種追加されるでしょうし、発売前に「禁止」の烙印を押したくないのはわかるけど…。2021のテフェリーの能力には要注目ですね。

 

以上、禁止カードは《創案の火》《裏切りの工作員》の2枚だけでした。次に注目なのが「相棒」の処遇です。

 

相棒


”各ゲーム中に1度だけ、あなたはソーサリーを唱えられるとき(あなたのメイン・フェイズの間でスタックが空であるとき) に(3)を支払うことでサイドボードからあなたの相棒をあなたの手札に加えることができる。これは特別な処理であり、起動型能力ではない。”

 

サイドボードのないBo1はどうするんですかー?というアホな質問は置いといて、これカードに記載しないといけないレベルですね。初心者さんなんか召喚方法わからないんじゃないでしょうか?何より(3)というコスト表記が美しくない…。


今まで条件さえ満たせば無償で手札に来てくれていた相棒が「手札に来て欲しい?じゃあ3マナで」と追加の契約料を求めてくるようになりました。もう「相棒」じゃなくなりました。初月無料のサブスクでした。指名料と入浴料が別のアレでした。「契約」とか「盟約」に名前変更した方がしっくりきます。

 

いわゆる「パワーレベル・エラッタ」ですね。テンポロス調整が行われました。これは予想外。せいぜい「初手6枚手札で始める。」くらいのペナルティーくらいかと楽観視していましたが、だいぶ思い切ったテコ入れしてきましたね。

 

かわいいカワウソの《呪文追い、ルーツリー》なんて瞬速が売りなのに…。《集めるもの、ウモーリ》も、3マナで手札に加えて、4マナで召喚して1マナコスト削減って存在意義を疑われます。

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相棒で使うなってことですかね?

最新パックのレア10種が実質ナーフなので反感が生まれないわけないです。私の場合はアリーナで遊んでいるのでほぼ無害。紙もゴジラシリーズが欲しかっただけなので良いのですが、紙の競技プレイヤーはたまったもんじゃないですね。世界情勢的に紙で遊べない自粛期間があり、自粛期間が終わった途端これでは浮かばれません。


「ソーサリータイミングで3マナ払って手札に来る」と聞けば結構きつく感じます。ただ相棒メカニズム実装時に皆「いやいやデッキの縛りキツすぎw使わんでしょw」と思われていた中での今の猛威ですから、今後どうなるかはわかりません。懸念すべきは《思考消去》などのハンデスの餌食になりやすくなった点でしょうかね。場と手札で除去のタイミングが増えました。

深海の破滅、ジャイルーダ》なんかは相棒以外に3積みしているでしょうし、3マナでサーチしてきたと考えると多少のテンポロスは問題なく思えます。(私のルールスはデッキに4枚積みなので無問題。そもそも相棒認定しておらず。)

 

個人的には相棒に関してはそんなに危険視していなかったんですよね〜。対応に慣れてくれば相手の相棒を見て初手でマリガンの判断(「相手はジャイルーダか、よし!マナクリは確実に落とす!」とか)もできますし、何より面白いメカニズムだと思っていました。(ただしヨーリオンは許さん)これを機に相棒自体無かったことにされるのは悲しいです。これからもちょくちょく相棒には出てきては欲しいです。使うかどうかは微妙ですが…。

これが適応されるってことは、異例のヴィンテージ禁止制限をくらった《夢の巣のルールス》なども禁止解除され…されないんでしょうね…。

 

”我々がメタゲームのバランスを調整するためにルールの変更を用いるのは稀なことであり、今後行うつもりのものではありません。”

 

ほんと、ユーザーが一番そう願っていますよ。「稀なこと」ではなく「最後」であって欲しいです。紙ベースというMtGの特性上、大きなエラッタはほとんど発生ないと信じていましたし、紙で刷っている以上「継続か禁止か」の2択は仕方がないことだとは思っています。時代も変わりMtG以外にもTCGは増え、気軽にナーフ出来てしまうDTCGもかなり増えました。今後の発展を考えると「紙で刷っている」というMtGの利点がももうリスクでしかないのですが、昔のような禁止が連発されないバランスのとれた環境を望みます。

といっても2021年以降のカード内容までほぼ決まっていて、それを見越しての今回の改定だとは思いますが…。

 

ーーー

終始モヤっとしています。

 

なんだかんだでMTGアリーナ復帰がまた遠のいたと感じる6月の始まりでした。
最新パックからレア10種ナーフ、ヴィンテージで異例の禁止制限など歴史の分岐点に立ち会っている感はあります。

 

さーて、おとなしくルーンテラに戻りますかね。
今日も相手のデッキからカードをおパクリまくるぞー!