意識他界系’s diary

色々書くところ

最高の神ゲーすぎて週末が溶けた。『Bloodstained:Ritual of the Night(ブラッドステインド: リチュアル・オブ・ザ・ナイト)』

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『Bloodstained:Ritual of the Night』が最高すぎました。

 

金曜日の仕事終わり、無事投函されたブラステ北米版を受け取る。
案の定、金曜日の夜〜日曜日の夜までの時間が消し飛びました。久々に寝食を忘れて没頭しました。
なんとか週末でクリアでき、もちろんヴァルマンウェ(的な武器)も取得。
今はトロフィーコンプ目指してマラソン中です。
風邪をぶり返し咳に鼻水に辛い日々ではありますが、こんなに高揚した週末はいつぶりでしょうか。
ここ数年の私の怠惰な人生は、このゲームを遊ぶための苦行だったとすら思えてきます。


■ネタバレありのざっくり感想
根っからの月下フリークなので評価は甘めかもしれません。

 

 
■ボリューム
約25時間。レベルはちょうど50でのクリアとなりました。クリア時点でマップは99%は踏破できていたかと思います。
個人的には『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』よりボリュームは劣るかな?という印象でしたが、マップ全体は狭すぎず広すぎず、月下での「逆さ城」に相当するマップが今作には存在しないので、それが原因かと思われます。
しかし細部の作り込みは凄まじく、まさに「神は細部に宿る」を体現したクオリティーだったと思います。
体感的には「月下、暁月、蒼月、GoLを徹底的に作り込んだらこうなる」という印象です。

 

■ストーリー
相変わらずのあっさり感。こういうのでいいんだよ。こういうので。


進行で進み方がわからず詰まった箇所もあるのですが、くまなく探索し色々試していけば確実に突破できるようにはなっています。マップは隅々まで探索し、シャードは積極的に試しましょう。

エンディング後のスタッフロールは激長でした。
それもそのはず、キックスターターでのバッカーなど、関わった方全員の名前が最後に羅列れているようで、非常に長くなっています。長いとはいえ余韻に浸りながらスキップしないでスタッフロールを味わいましょう。最後にいいことあるかも、、、(トロフィーを見たところ相当数のユーザーが取り逃がしているようで…)。あーキックスターターで支援しとけばよかったなー!と今となっては後悔しています。

 

■キャラクター
主人公はエミリアという女性なのですが、髪型、髪色、服の色などいじることができ、アクセサリーも見た目に反映されるので楽しくて仕方がないです。赤髪ショートカットの魔女帽子で途中まで進めていましたが、さすがに防御力に陰りが見え始めたので、最後は泣く泣く魔女帽子を脱ぎました。ここら辺は武具強化とかあったら嬉しかったな〜と思うところです。
ボスに関しては大半が前作「カースオブザムーン(以下、CotM)」と同じ面々でした。CotMではドット絵だったボスたちが美麗な最新グラフィックで動く様は圧巻の一言。特に「ブラッドレス」の可愛さが異常で、フィギュア(体力MAX&体力低下キャストオフverで!)が発売されないかなぁ〜と密かに願っています。
ラスボスのデザインはなんか笑った。ドラキュラといいこいつと言い、最後はやっぱ異形なんね。

 

■グラフィック
グラフィックに関しては横スクロール2Dアクションゲームで言えば最上級ではないでしょうか。
動き的には古臭く感じてしまうかもしれませんが、2.5Dと銘打った本作は背景は2Dで描画され、キャラクターは3Dで描画されています。これがなかなかどうして幻想的なグラフィックの演出に一役買っています。何度も言いますが3Dで描かれた「ブラッドレス」が最高すぎました。他のボスと比べ登場ムービーも段違いで力が入っています。

 

■操作感
アナログスティック全盛期に十字キーで操作したくなる操作感。このゲームは断然アナログスティックより十字キーで操作することをお勧めします。逆にアナログスティックでは若干難しい操作性(しゃがみ斬り、斜め下斬りの出しわけなど)になっている気もします。なんかネット上の一部のレビューでは「十字キーが使われてないんだから、アイテム切り替え機能をつけろや!」と言われているようですが、それは完全に悪手。メトロイドヴァニア十字キー操作こそ至高。おそらく製作陣も迷ったかと思いますが、十字キーでの移動を残したのは英断ですね。

 

■難易度
個人的にボス戦は初見回復薬を使わないで挑戦する派なのですが、どのボスも初見では負けてしまうくらいの難易度です。
敵の残りHPも基本的に見えないので、戦闘は常に緊張の連続。あと何回殴ればいい?と自分に問いかけながら残りの回復薬とにらめっこ。無駄に回復なんてこともよくありますが、それも一興。
動きに慣れてきてパターンが読めればノーダメージも難しくはないですが、その境地に達するのは骨が折れそうです。
敵本体にもダメージ判定があるというのが難易度の高さに所以していると思いますが、要所要所で強い武器を拾うなり錬成するなりしておけば戦闘で詰まることはありません。プレイヤー自身の縛りで難易度は大幅に変わってくるかと思います。
またオートセーブが当たり前となっいる昨今、セーブポイントまで行かなくてはセーブできないという緊張感もあり、ソウルライクなヒリヒリ感もあります。

 

■バグ・不具合
北米版PS4で遊びましたが、事前にパッチデータを当てていたのでフリーズでやり直しすることなく遊べました。
ただ若干気になったのが「翻訳ミス」「一瞬フリーズ」「処理落ち」「ドロップアイテム」です。

・翻訳ミス
結構細かな翻訳ミスはありました。「あなた→あたな」など。
日本語フルボイスなので、そんなに気にならない範囲ですがね。
武器の説明文も一部バグっているかと思ったんですが、ちゃんと意味があったようです。解析したやつ天才かよ。。。

・一瞬フリーズ
セーブ後の最初のアクション、シャードの取得で一瞬フリーズします。これが結構ヒヤヒヤもんです。
「ん?まさか!?…おっ動いた。。。」というような。こういった場面には多々出会いました。

・処理落ち
とあるボスのある攻撃で毎回激しく処理落ちしました。
これが結構シビアで、処理落ちで操作がおぼつかず攻撃を食らってしまいます。ってかその攻撃されたら100%食らっていました。
ちなみに私のPS4はゴリッゴリの初期型。これが原因なんですかね?
個人的にはCotMで好きなボスだったのでちょっと残念です。

・ドロップアイテム
ドロップアイテムが少しでも地形に食い込んでいると取ることができません。。。
最初はすごいストレスでしたが、慣れてくれば倒す場所を考えて攻撃することもできるのでいいのですが、、、
これは日本語版パッケージでマストで修正いただきたいところです。

 

■錬成
ポーションなど回復系はもちろん、武器防具も錬成可能です。
遊んでいればいつの間にか素材は溜まっており、ほとんどがレシピ発見後すぐに作成できるくらいの錬成難易度です。ただ「〇〇装備のレシピ」など、手に入るレシピ名が曖昧なので「いつの間にこの武器のレシピを手に入れた、、、」ということもしばしば。「どーせ錬成したところで道中で手に入るでしょ」と序盤は錬成していなかったのですが、後半明らかに強い武器防具が並ぶので、有利に進めたければやっておきましょう。錬成でしか手に入らない武器防具もあるのでね。

 

■アクション
横に薙ぐだけの剣。振り下ろすだけの大剣。刺すだけの槍。などなど。この不自由さが堪らん。挙動は非常にシンプルです。そのシンプルな戦法に彩りを添える「シャード」と「奥義」。これはメトロイドヴァニアでの戦闘の完成系ですね。

 

・シャード
敵がドロップするシャード(魔法)を駆使してアクションの幅を広げます。どれも使っていて楽しく、自分のプレイスタイルにあったシャードは必ず見つかるかと思われます。私は序盤から終盤まで「グレイトフルアシスト」「ストレイトアロー」でゴリ押ししていました。
エンチャントタイプのシャードは、シャード強化でランクを上げることで装備しなくても効果を発揮できるようになるなど、利便性も高いです。

 

・奥義
各武器ごとに設定された必殺技です。各所に点在する本棚からコマンドを知ることができますが、別に知らなくてもコマンド入力さえしてしまえば奥義登録されます。
前提として特定の名のある武器でしか発動できませんが、何度も使用し奥義習得してしまえば、同じカテゴリの武器で奥義を使用することが可能になります。斬○刀で紅吹雪なんていう月○天衝プレイもできます。私は刀の居合技「迅雷」を覚えてからというものそればかり使用していました。どの奥義も格好良くてついつい使いたくなります。

以上の行動を駆使してヒット&アウェイで戦っていきます。一見古臭く感じるかもしれませんが、もう堪らん楽しさがあります。

 

■救済処置
アクション苦手な方向けの救済武器も用意されています。

序盤は8bitコインで作成する武器で結構サクサク進められるかと思います。
終盤に関してはマップも隅々まで探索し、アイテムも抜かりなく収集、ちょっと強めな隠しボスを倒すことができれば誰でもクリア前に最強武器を錬成できます。試しに錬成しラスボスで使ってみましたが、まぁ溶ける溶ける、、、。
武器名が変わってしまったのでちょっとわかりにくいですが、武器説明をよく読めば「あ、これが今作のヴァルマンウェね」と合点がいきます。月下を知らない人でも武器を錬成しまくればいつかは錬成できます。

 

ハック&スラッシュ
いわゆるハクスラですね。月下の頃からハクスラ要素満載なので黙々とレアアイテムを掘る作業が好きな方にはおすすめです。
どんな雑魚敵でさえも「何も落とさない」ということはないので、モンスターを狩る手を休めることができません。

 

■ファンサービス
これに尽きますね。月下ファンならマストバイな作品です。月下を知らない初見さんには「?」かもしれませんが、キックスターターで資金集めをしたという「ファンとともに作り上げたゲーム」という側面から考えると、これくらい過剰なファンサービスは必要かと思います。
「石仮面」や「下からの突き上げ」など、挙げればきりがないのですが「あー懐かしい」「やっぱりね!」「でしょうね!笑」なんて思いながら、さながら「月下」発売当時の1997年にタイムスリップした感覚でした。「あの頃はネットでの攻略なんてほとんどなくて、Vジャンプの攻略記事(2〜3ページ程度の白黒ページ)を読みながら必死に攻略してたなぁ〜。」と遊んでいて走馬灯が蘇りました。ほんと泣きそうです。2019年にこの感覚に浸れるとは、、、。今後もDLCはもちろん、日本語版パッケージも購入し、続編へのお布施を続けていこうと心に決めました。

 

■これはちょっと、、、

散々褒めちぎりましたが、ちょっとこれは、、、と思うところもなくもないです。

 

・ショートカット
結構頻繁に装備を変えるゲームなので、細かにショートカットを登録し直さないと、シャードだけ切り替えたいときに武器防具まで変わってしまう(先祖返り的な)ってこともしばしば。武器だけ切り替え、シャードだけ切り替えと設定できればよかったかなと。ここら辺のUIは擁護のしようがないくらいのダメUIで、結局最後まで使いませんでした。

 

・ヒントが少ない
ヒントが少ない部分が若干ありました。特に「アイギスの胸当て」ね。あんなところにポツンと置かれ、あそこで装備しないと進めないとは、、、。これは結構探しました。

あと一時的な水中移動のシャード。普通の敵からドロップした為スルーしていました。ここも結構時間を食いました。なんとか自力でたどり着きましたが、もう少しヒントが欲しかったですね〜

 

■総評
圧倒的神ゲーメトロイドヴァニア系のゲームが好きなら買って損はしません。もちろん日本語版パッケージが発売されてからが望ましいですが、月下ファンなら北米版(できればサクサク遊べるPS4で購入しても損はしないと思います。その後日本語版が発売されたら「日本語版は初回特典サントラ要員」と割り切って購入すればオールオッケーです。北米版と日本語版の細かな違いなんかも味わえて得しかないです。次回作へのお布施はできるだけ早めにしておきましょう。

 

97点/100点
って感じですね。かなり楽しめました。
減点理由は「バグ」の項目で挙げた技術的な箇所くらいですかね。その他、細かな不満点がないわけでもないですが、現代のスペックで月下の後継ゲームが遊べるというだけで100,000,000点くらい付けたい気分です。2019年の個人的ベストゲームはSEKIROかな〜と思っていたのですが、『Bloodstained:Ritual of the Night』が今年のベストゲームとなりそうです。

 

これからしゃぶり尽くしていきます。日本語版も発売されたらまた遊ぶと思います。
最初は不安だった北米版も十分遊べるクオリティーで安心しました。

 

あーもっと語りたい。もっとこの血沸き肉踊る感覚を共有したい!

はぁ〜久々にゲームで幸せを味わったぜ、、、。
これだからゲームはやめられない。