【LoR】これは壊れでは？と思うカードたち【レジェンド・オブ・ルーンテラ】
今日も『レジェンド・オブ・ルーンテラ』のお話。
上位環境はメタがぐるぐる回っているようで、このデッキが1強という環境ではないようです。そこらへんはバランスよく考えられているな〜と、シルバーランクの分際で蚊帳の外から感心しています。しかしそんなルーンテラにも壊れと思われるカードは複数存在します。
今回は個人的に「あ、これやってんな」と思うカードをご紹介します。あくまでも個人的な評価ですのであしからず。
爆裂隊の新人
2コスト、1/4、アタック時敵のライフに2点ダメージ
地域：ピルトヴァー&ゾウン
レアリティー：コモン
壊れ度：★★★★★
おそらく全ユーザーの90%は壊れと答えるであろうユニットかと。2ターン目確実に召喚されアタックを仕掛けられます。なすがままに2点ダメージは確実です。特筆すべきはタフ4という場持ちの良さ。序盤の貧弱なユニットでブロックしようにも、相打ちの持ち込むことも難しく、処理するのに大体2〜3ターンかかってしまいます。その間2点バーンダメージが飛んできます。序盤に打てる除去スペルのダメージも1〜3点で抑えたれているので、召喚即対処が難しいのが現状です。2コストなので横に並べられる展開も多く「まだ3ラウンド目だけど降参したい、、、」と心をへし折られます。
対戦相手が「チャンピオンなし」「ピルトヴァー&ゾウン」を含むデッキの場合は確実に猿真似脳死バーンアグロデッキなのでこちらも覚悟を決めて「爆裂隊の新人」に対応できる序盤の手札（そんなものは存在しない）にマリガンする必要があります。もし対応できなかった場合は非常に味気ないワンサイドゲームに付き合うことになります。タフ2まで下がれ！
（私のランク帯だとうまく回せていないのかまぁまぁ勝てます。回復できるカードも入れているので、相手のクロックを乱せます。低ランク帯のバーンアグロはどちらかというと鴨です。）
カルマ
5コスト
レベルアップ前：4/3、ラウンド終了時、手札にランダムなスペルを1枚生成する
レベルアップ後：5/4、スペル詠唱後、このユニットが同じ対象にもう一度詠唱する。ようするに2回スペルが飛んでくる_:(´ཀ`」∠):_
地域：アイオニア
レアリティー：チャンピオン
壊れ度（LvUP後）：★★☆☆☆（★★★★☆）
まぁアイオニアという地域自体がMtGにおけるコントロールデッキの要みたいなもんで、スペルに関しては非常に強めのカードが揃っています。唯一スペルを打ち消せる「拒絶」もアイオニア出身です。そんな地域のチャンピオンカルマ、レベルアップ前はランダムでスペルカードを生成します。生成とは何ともDCGっぽい能力。完全に運ゲーなのですが、「お前これカルマで生成したカードやろ！」と突っ込みたくなる奇跡を演出してきます。またレベルアップ後はスペルをコピーして2回打ってきます。コピーはノーコスト。2点バーンが4点バーンへ、+3バフが+6バフへ。なかなかの絶望感。同じ対象でないと選べない点がせめてもの救いか、、、。
レベルアップにはエンライト（マナが最大値10まで溜まった状態）が必要なので、かなりスロースターターではありますが、レベルアップ後のマナは潤沢。ソリティアになります。レベルアップ前に確実に除去しておきたいチャンピオンです。拒絶を上手くすり抜けてね。
アイオニアの意思
4コスト、ファストスペル、ユニット1体をリコール（バウンス）させる。
地域：アイオニア
レアリティー：コモン
壊れ度：★★☆☆☆
まぁよくあるバウンスのカード。4コストと重めではありますが用途は多岐に渡ります。敵の攻撃ユニットを手札へ、バフのかかった敵ユニットを手札へ、味方のETB能力の再利用など。まぁよくあるバウンスのカードです。なぜこれが壊れなのか？それは対象にあります。ルーンテラには「チャンピオン」と「フォロワー」という大きな括りがあり、それを統括して「ユニット」と表記します。そうです。チャンピオンも手札に戻せるのです。バランスを配慮してか「フォロワー」にしか打てない妨害スペル（フォロワーの能力を封じる「浄化」とかね）が多い中、このカードはユニットを対象としています。渾身の1体、逆転の目を4コストでテンポロスさせてきます。せめて対象をフォロワーにして…。
斑白のレンジャー
4コスト、4/1、スカウト、ラストブレス（死後）でレンジャー隊のアナグマ4/4召喚。
地域：デマーシア
レアリティー：レア
壊れ度（ぶっ壊れ度）：★★★★★（★★★★★）
頭沸いてるパワーカード。どう考えてもおかしい。壊れof壊れ。まず「スカウト」の能力は「スカウト」持ちのユニットのみでアタックした場合、アタックトークン（攻撃権）が戻ってくるというものです。1ラウンド内に2回アタックを仕掛けられます。このユニット単体でのアタックでも攻撃権が戻ってきます。パワー4からのアタックは何らかの対処をしいられます。タフが1なのでチャンプブロック、バーン系スペルなどでお茶を濁せば問題なく思えるかもしれません。これだけだと特に脅威でもないんですよ。
「斑白のレンジャー」はラストブレスでレンジャー隊のアナグマ（4/4）を召喚します。チャンプブロックでお茶を濁しても、スペルでお茶を濁しても召喚された4/4のアナグマが同ラウンド中に再度襲いかかってきます。しかも攻撃を控えていた他のユニットと共にね…。
実質4コストでパワー8以上の仕事っぷりです。相手は『こちらのユニットを1体処理でき、4/4のユニットが場に残り再度攻撃を仕掛けられる。』または『4点ダメージと再度アタック（次のラウンドでなんらかの対処をしないと同じ選択を迫られる）』爆アドにもほどがあります。マナレシオってなんだっけ？こんなの駆け引きでもなんでもねー！
単体で完成度が高すぎる自己完結性能のためデマーシアデッキだと大体3枚は入っていると思われます。せめて召喚される4/4のアナグマには「エフェメラル（ラウンド終了または1回アタックで自壊）」をつけてくれ、、、4/4が場に残り続けるのは卑怯やろ、、、。
影の暗殺者
3コスト、2/2、イルーシブ、召喚時1ドロー。
地域：アイオニア
レアリティー：コモン
壊れ度（可愛さ）：★☆☆☆☆（★★★★★）
「イルーシブ」とは「イルーシブ」持ちのユニットでしかブロックできない回避性能です。3コスト、2/2でその能力をもらっていれば十分なのでは？と感じますが、召喚時なぜか1ドローのおまけ付き。アイオリアには手札バフが豊富なので、中盤5/5くらいまで育った彼女が召喚され1ドローされた日には目も当てられません。イルーシブ対策ができていない場合はなすすべなく殴られます。まぁでも処理はしやすい方ですけどね。地味に盛り盛りではないか？と思いご紹介でした。
盗品
2コスト、バースト、敵のデッキから1枚ドロー、追撃（このターンダメージを与えていたら）でさらに1ドロー。
地域：ビルジウォーター
レアリティー：コモン
壊れ具合（クズさ）：★★☆☆☆（★★★★★）
フレーバーテキストが「俺のものは俺のもので、お前のものは…俺のものだ」という隠す気のないジャイアニズム。人間のクズ。敵のデッキからチャンピオン以外をドローできます。追撃状態ならさらにもう1ドロー。『そのカード俺のデッキからパクったやつだろ！』という悲しい状況もままあります。人の物を盗むのはダメだと思います。
不屈の精神
8コスト、バースト、味方の1体に『このユニットはダメージを受けることも力尽きることもない』を付与する。
地域：デマーシア
レアリティー：エピック
壊れ度（初見殺し度）：★★★☆☆（★★★★★）
激重ですけど強力。「を付与する」じゃねーよ。何してくれてんだよ。何でこれは「ユニット対象」なんだ。これを「フィオラ（4体敵撃破で特殊勝利のデマーシアチャンピオン）」につけられたプレイヤーの気持ち考えたことあります？
破滅も復讐も無効。完璧超人の出来上がり。ですが一応各種バウンス、拘束、除外には無力なので対策できないわけではないですがデッキによって詰みなのは変わりないです。
このスペルの真の問題点はゲーム内の説明文。なぜか「このラウンド中〜」って記載されてんすよね、、、これラウンド経過してもハイパー無敵モードは効果継続します。完全な初見殺しですありがとうございました。
エリス
2コスト、2/3、アタック時1/1の蜘蛛召喚。
地域：シャドウアイル
レアリティー：チャンピオン
無難に強い度（LvUP後）：★★★☆☆（★★★★☆）
チュートリアル後必ず2枚手に入るチャンピオンにしてはかなり強くて使いやすい。逆にそういったカードを優先して配布している可能性もあります。2ターン目着地で2/3だけでもそこそこな性能にも関わらず、アタック時1/1の蜘蛛を召喚し、自身のレベルアップの準備をしてくれます。レベルアップ後は味方の蜘蛛に「フィアサム（パワー2以下のユニットにブロックされない）」「チャレンジャー（ブロックユニットを任意で選択）」を付与します。厄介なブロックをフィアサムによって抑制、パワー3以上のユニットは1/1蜘蛛にブロックさせて4点パンチ、かなり使い勝手良きです。
レイスコーラーとミストレイス
レイスコーラー
4コスト、4/3、忠義（召喚時デッキトップをめくり同じ地域のカードだった場合）ミストレイスを召喚。
地域：シャドウアイル
レアリティー：レア
壊れ度（忠義の場合）：☆☆☆☆☆（★★★★☆）
意外とエロい身体つき：★★★★★
ミストレイス
2コスト、2/2、フィアサム。召喚時あらゆる場所にいるミストレイスに+1/+0バフ。
「忠義」なのでデッキは縛られますが、同時に召喚されるミストレイスが厄介なんすよね、、、忠義が決まれば実質4コスで4/3、2/2（フィアサム）を召喚できます。次回以降はパワー+1されたミストレイスが召喚されます。マナレシオの概念が崩れます。確実に忠義を発動させるには地域縛りが必要なので、あまり強く感じないかもしれないですが、シャドウアイルにおける地域縛りはシナジーが高く厄介です。（もちろん運ゲーでもいいですが、忠義を使わない場合レイスコーラーを採用する必要はないかと）
1ターン目：不運な貴族召喚（ラストブレスで1/1蜘蛛召喚）
2ターン目：エリス召喚（アタックで1/1蜘蛛召喚、ラウンド開始時味方に蜘蛛3体でレベルアップ、味方の蜘蛛にフィアサム、チャレンジャー付与）
3ターン目：狂乱の蟲召喚（自身がフィアサム。召喚ラウンド味方の蜘蛛に+1/0、敵ユニットに-1/0）
4ターン目：レイスコーラ召喚（ついでにフィアサム持ちの2/2召喚）
など、マナカーブとシナジーが完璧すぎます。序盤のアグロ展開としては満点。フィアサムって厄介です。
ちなみに私のメインデッキはシャドウアイル単です笑。シャドウアイルに限らず、各地域「忠義」の効果はかなり強力にデザインされています。ただシャドウアイルは攻守隙がないので頭一つ優遇されているように思えます。
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と、まぁこんな感じです。完全に個人的感想ですが使われてキツいカードのご紹介でした。本当はもっとあるのですが今回はこの辺で。
強いカードを見て「ナーフしろ！禁止にしろ！」と叫ぶのもあまり好きではないのですが「爆裂隊の新人」と「斑白のレンジャー」は流石に何かしらのナーフは入るのではないかと思っています。
特にTCGの宿命ではありますが、バーンアグロが強すぎて強すぎて、、、シルバーランク帯でさえ、どっかで見たような粗製バーンアグロデッキが多くなってきました…。対戦するデッキの多様性がなくなってしまうのは悲しいです。
「課金要素ほぼなし」という裏を返せば「決まった課金額で必ずデッキがコピーできる」というお手軽さ故に上位ランカーのデッキを模倣しランクを駆け上がっているプレイヤーをよく目にします。『俺は戦うのが好きなんじゃねー！勝つのが好きなんだよ！』というフレイザード風味のプレイヤーには、自分で考え構築して勝てる楽しさ喜びを覚えてほしいですね。
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余談ですが、私が現在唯一禁止にして欲しいと心から願うカードは3テフェです。常在能力、+能力、-能力に一切の隙がなくお手軽すぎます。3テフェがスタンダード環境に存在する限り、ルーンテラの方が健全な環境だと言わざるを得ないです。（過言＆暴論）
ではでは。
